グラマンXF10F-1ジャガーさん、初飛行が1952年。
朝鮮戦争真っ只中。
日本の終戦が1945年なのでそれから7年後です。
開発は1950年前には始まっていて終戦からわずか5年後に可変後退翼採用とは・・・なんか凄い( ̄ー ̄)
はじめは着艦速度を落とす為にF8Uクルセイダーのように翼の仰角を変える可変仰角だったのですが、なんだかんだ可変後退翼になりました。
この頃はナチスドイツから手に入れた可変翼の情報を元にX-5という可変後退翼実験機を作ろうかという頃で、可変後退翼研究機が作られるまえにフライングで作ってしまいました!(>▽<☆)
XF10Fでの一番の見せ所は翼が後退するときに重心位置が代わらないようにする工夫、翼が前にスライドしていきます(*´∀`*)
だが、同時期に作られたベルX-5はXF10Fとは考え方が異なり、外側へずれた場所を軸にしています(F-14などと同じ)。
XF10Fは機体の中心に軸を持っているため、スライドさせるという構造が複雑で重くなる機構を採用してしまいました。
そのためなのか、XF10Fの難産が始まる・・・
*後ろから見た図。左、本物の写真。右、わたくし作のXF10F。
翼のギザギザはこの機体の特徴でもあるエアブレーキ。
*このエアブレーキ作るのにほんとめんどくさかった・・・(´;д; )
涙がでそうだった・・・・。こんな複雑なものを作るとFSDSの動きもメチャ遅くなる・・・
実機ではなんと利きがあまりよくなくて後に胴体後部左右に付け直されています。( ಠωಠ)
*機首側面(実機の写真)
*↑ わたくし作のXF10F。乗り降りのはしごも出るよ!
可変翼の機構自体はうまくいったらしいのですが、最大の難問は採用した上スティングハウスのJ40エンジンにあり・・・
アフターバーナー付きですが、アフターバーナーがなかなか出来なかったのでアフターバーナー無しで初飛行したそうです。
それと、この機体のもう一つの珍機構である水平尾翼の作動方法である。
写真を見てお分かりだろうか・・・
三角の水平尾翼の前に小さい三角の矢のようにカナードが着いています。
構造が複雑で重量がかさんだ故、水平尾翼を油圧で動かすのをやめてなんと人力で動かそうと工夫した結果である。
小さなカナード部分を人力で操作して、その空力の反動で水平尾翼本体を動かそうという凄い構造なのだ!(>▽<☆)
実験ではうまく行ったそうですが、実際飛行しようとしたら滑走のときの速度ではうまく作動せず、フニャフニャだったらしいです。
グラマンの飛行場じゃ狭くて水平尾翼がうまく作動しないから、エドワード空軍基地に移動して、長い滑走路で初飛行しました!
その後、水平尾翼はF9Fクーガーのと取り替えたら何とかうまく作動するようになったとか・・・
*この写真、初飛行のときのかな??↑
*↑これはわたくしの作ったXF10F。FSXで1952年5月19日に遡り、エドワード空軍基地にて飛びました!(>▽<☆)上の写真のまね・・
*今回お世話になった本。USアマゾンで取り寄せました(´・ω・`)
船便だからものすごく時間がかかる・・・
英文を翻訳するのにipadの文字を写真を撮ってテキスト化して翻訳するアプリが大活躍でした(・Д・`)
*裏表紙の写真をまねて撮ってみました(´・ω・ )
XF10Fは1機しか作られませんでした・・・
テスト飛行で改良に改良をかさね、形が少し変わりました・・・・
暇が出来たらそれにでも挑戦してみようかな・・・(* ̄‥ ̄*)ゝ