8年前に私が初めて製作したFSモデルのリパブリックXF-103、現在改修工事中であります。(とりあえずバージョンをv0.00にします)
このFSモデルとして初めて作った XF-103 v0.00は Virtual Cockpit がなかったので、VCを作ってから世にリリースしようと考えていた訳ですが、さすがに8年前に完成し、なおかつ初めてのモデルだったので技術的にかなり未熟な部分が気になってしまい、胴体モデルも手直しすることになりました・・・。
今見ると、XF-103の数少ない写真から判断しても胴体のアウトラインなど、かなり違うかなと、気がつきました。
XF-103の全体が分かる写真はほぼこの上の3枚のみになります。
3枚目の写真はキャノピー突出型で、後部胴体しか参考に出来ません。
あ、それとXF-103のデザインは、大きく分けて1951年案、1954年案、1957年案の3段階に変わっています。
私が作ろうとしているのは、モックアップになった1954年案モデルです。
一番新しい、1957年モデルを作りたいのは山々ですが、このモデルはアメリカ空軍のXF-103計画が中止になったあと、リパブリック社がマッハ3の研究用に独自に進めた案なのです。
このモデルはモックアップもなく、想像図しかなく、細部がまるっきりわからない。
XF-103の特徴だった角型排気ノズルは通常の丸型になったようですが、私としてはXF-103の魅力を失っているなあと思わずにはいられません・・・。
↑ 8年前に作った XF-103 v0.00。
モックアップの写真と比べると、エアインテークから胴体前半の感じが全く違う・・・。
↑ 今年の3月から手直しを始めてから、とりあえず出来た胴体。
しかし、微妙に違う・・・。
モックアップの写真をずーーーーっと見つめながら分かった事は・・・、
XF-103の胴体は、真っ直ぐな円筒形の形ではなく、背中に丸みがあったのだ・・・。
FS3Dモデルを作るときの盲点、それは手元にある資料、特に図面を信用してはいけないという事!!
あと、プラモデルも信用してはならない・・・。
実機がない機体の場合、または資料写真が少ない場合、図面やプラモデルの製作者はわからない部分を確信がない限り冒険的なことはせず、無難な形にしてしまうのではないでしょうか・・・。
これは前にもこのブログで書いているとは思うけど、航空機メーカーの本物の図面であっても当てには出来ないのではと、3Dモデルを何個も作ってきた私なりの感想です。
雑誌などにたまに見かける図面など、特に怪しいと思ったほうが良い。
なぜなら、それもまた書いた本人の印象画に過ぎないということではないでしょうか。
だから、上面図、正面図、側面図をFSDS,3Dソフトにその図面を頼りに立体を作っても、3方向の情報が必ずしも一致しなくて、その部分の形は一帯どうなっているのかと悩むことはしょっちゅうです。
しかし、図面はなくては困るので、適当なものでも必要なのですが・・・。
FS3Dモデル作成で一番必要なことは、あらゆる角度の写真と、自分の感性を信じることではないでしょうか!!
↑ 背中に丸みを持たせて作ってみた胴体。
なんとなくそれらしくなってきたのではないでしょうか!!
しかし、これもまた私は却下し、また一から作り直し中です!!
この2ヶ月、何本胴体を作ったことやら・・・。
案外XF-103の胴体は単純な形のようで、難しいのです。
早くこの泥沼から抜け出したい・・・。